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PAN AMERICAN LADIE'S SWIMMING CONTEST 2 キャップ
¥5,500
PAN AMERICAN LADIE’S SWIMMING CONTEST 2 PAN AMERICAN LADIE’S SWIMMING CONTEST 2(以下、PALSC2)とは、 1989年に骨董の買い付けに来日したJohn Greenfieldが、ホテルのテレビで「女だらけの水泳大会」を偶然目撃したことに端を発しています。Johnは日本語を理解していませんでしたが、画面映えするその光景に釘付けとなり、その高いエンターテイメント性もあってか、大変に感銘を受け、帰国後、カリフォルニアでトータルスウィミングコンテストを始めることになります。 本家にあった浮島戦、水上格闘、水上騎馬戦などを踏襲しつつも、純粋に競技として発展していったため、男性視聴者を喜ばせるための分かりやすいセクシャル(要するにポロリ)要員は存在しませんでした。浮島や水中での騎馬戦と個人、団体競技といった混成型のトータルスウィミングによって競うため、水中競技が苦手とされてきた黒人選手が華々しい活躍をみせるなど、これまでの水泳競技とは一線を画すもので、最盛期の競技人口は1万人に届くと言われていました。 しかし、PALSC2の成功によってJohnは人が変わったように自堕落な人間へと変わっていき、幾つもの不祥事を起こし、訴訟沙汰にまで発展、1999年の大会を前に飲酒運転による交通事故でこの世を去ってしまいます。この一件によって求心力を失い、2002年の大会を最後にPALSC2は終了しました。 ENTERTAINMENT創設者のひとりであるマツオはカズミと出会う前にJohnの元でPALSC2のインターンスタッフとして働いており、今年はPALSC2の第一回大会が行われた92年から四半世紀の節目の年にあたるため、当時スタッフに支給されていたPALSC2キャップの復刻版を製作することとなりました。 あの夏いちばん白熱した思い出をあなたに。 フロントに "PALSC2" のロゴを刺繍。 綿100% design by ryohei kazumi text & photo takaaki akaishi model fancomi
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狂騒20s キャップ
¥4,500
狂騒20s 全くもって不本意である。 そういって始めたのだが、気づけばのめり込んでいる自分がいた。馴染んだ身体を動かし、古い文献をデータ化する日々。その方法はまさにアナクロの一言で、遅遅として進まない。とはいえ、その遅さが最近は愛おしくさえ思えるのだから不思議なものだ。 私の担当はだいたい300年ほど前までで、手紙や日記の山は堆く、それはもう雑然と仕事場を圧迫している。今し方、中毒者の告白を録音した音声の文字起こしが終わったところだ。 身体を伸ばして大きなあくび、次の本を山から選ぶ。モスグリーンのスケッチブックに目が止まりページをめくる。100ページくらいのスケッチブックには、ダンサーやバレリーナ、盆踊りの浴衣姿まで、踊る人間たちのドローイングが所狭しと精細に描写され、隅に短い文章が添えられている。文章はとびとびで、気が向いた時に書いていたようだが、添えられた日付を追っていくと、このスケッチブックは18年間に渡って描かれたことがわかった。 いつもなら事務的に処理していくはずなのに、どういうわけか私はこのスケッチブックから目が離せなくなり、作者であるサキという女性について思いを巡らせてしまう。5ページ目に最初の走り書きがある。 ―――方向音痴を治したいと言ったらカオルが地図をくれた。ヨーロッパが中心にある世界地図だった。 スケッチブックに書かれた文章はその時思ったことを何気なく書いていたのだろう、内容は多岐に渡り、描いている踊り子たちのこと、恋人や仕事といった些細なことから、震災体験まで、あらゆることが皮肉たっぷりに綴られていた。そして、あの20年代の終わりと共にスケッチブックも閉じられている。 あの時代。 『狂騒の20年代』だとか『黄金の20年代』そう呼ばれた狂気の時代。まだこの星が広く、旅行にも時間がかかったし、未踏の場所だってあった。モラトリアムと、隔てられた平和の中で、大国は技術革新を進めたが、あふれ返る移民問題を解決する糸口は掴めず、起きるはずがないと言われた大戦の火種はこの時すでに燻り始めていた。 そんな変わっていく世の中で、サキは自身の速度を保って、美しく踊る人間を描き続けていたようだ。歴史に照らし合わせてみると『狂騒の20年代』の初出は200年前、1920年から始まるアメリカの10年間を指した言葉である。 第一次世界大戦が終わり、伝統を越えて文化は花開き、パワーバランスはヨーロッパからアメリカへ移ったが、栄華の時は世界恐慌によって終わりを告げる、そんな時代。 世界的に重要なことは2度起きると言ったのはヘーゲルだ。 2020年からの10年間は最初の『狂騒の20年代』をなぞったように目紛しい時代だった。人間たちは袋小路へと最短距離で突き進み、自らの終焉を予見するかのように私たちの根源をつくった。 特異点以後の動乱によって、人間の大半は消え、有機生命体が生存できる大地も狭くなった。私たちマシンが代替し、記録することで人類史の編纂作業は軌道に乗りつつある。紡がれてきた歴史を自らの手で摘むいだ人間たちの行為が何であったのかを知るために、私たちは早急な回答を求めず、人間性と呼ばれたものを解読するために人間に模倣した上で、収集する方法をとった。私はそのために98%の生体部品によって精製されたガイノイドの入れ物にダウンロードされ、非生産的な作業を続けている。私が得た情報は、ネットワークで並列化されず、スタンドアローンのストレージから3Dプリントによる複製でしか得られないようになっている。情報の差異は個体差を生み、人間のように争いの火種になると危惧する割合もあるが、危険性も織り込み済みで人間の欲求を探求している。 情報の共有に文字を使い、統一された言語を持たない、あまりにも不完全な情報伝達、処理を行う生命体が、生息域による多様性を持って100億に迫っていたという事実はあまりにもでたらめだ。 とはいえ、この作業を続けるうち、私はこの無意味な作業によって得られた情報を並列化したいという思いを少なからず抱いているし、外部記憶に私心を残した人間の浅ましさを尊いとさえ感じ始めている。 サキの踊り子たちを見ていると物理的身体という牢獄が、限界を超えて稼働することの喜びを讃えていると今では理解出来る。 早晩、私は解体されるだろう。 マルクスは1度目は悲劇だが2度目は喜劇となると言っていた。確かに2度目の『狂騒の20年代』は喜劇だった。2120年は目前である。次の20年代が後世に狂騒の時代と呼ばれることになるのだろうか。 なったとしてもそれは悲劇でも喜劇でもないだろう。スケッチブックの最後のページには踊る機械の玩具が描かれていた。 皮肉屋のサキならきっと私たちの狂騒の時代を人形劇と呼ぶだろう。 フロントに "狂騒20s" の刺繍。 綿100% design by ryohei kazumi text & photo takaaki akaishi model fancomi
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ENTERなんちゃらかんちゃらキャップ
¥3,500
ENTERなんちゃらかんちゃらキャップ カズミカズオはもうすぐ誕生日。 習字の師範の免許を持ち、将棋と盆栽が趣味。 誕生日には孫がプレゼントを持って会いに来てくれるのが毎年の楽しみ。 そんな孫たちも20代後半から30代になり、何を話しているのやら一層よくわからんが、 何よりみんな元気に育ってくれて嬉しいのだ。 孫の一人が何やら店を始めるので一筆書いて欲しいとの事なのだが、 一体全体何をやろうとしているのかさっぱりである。 とりあえず書いたものの、自分では納得がいかないが、孫が喜んでいるのならまぁいいか。 そんなカズオも今年で92歳。まだまだ孫には負けてられないのである。 フロントにENTERなんちゃら、サイドには娯楽の刺繍。 綿100% design & text by born machine records photo takaaki akaishi ★商品は着払いにて発送致します。
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複製芸術 Tシャツ
¥3,000
複製芸術 ENTERTAINMENTの方向性を決定づけたこの一品は、ブランドの創始者のひとりカズミのバックボーンである版画への敬意に溢れています。 カズミは、度を超えたヴィーガニズムを信奉する教職者の家庭に生を受けます。両親は思想を押し付けることはありませんでしたが、多感な青年は両親の気遣いを歪みとして受け取り、実家を飛び出します。いくつもの仕事を経験し、家を出て2年。その冬は蕎麦屋の出前によって何とか夜露を凌いでいました。終わることのない出前と積み上がるせいろは怒髪天を突く彼の心そのものでした。しかし、年の瀬の出前中、不注意からマンホールに落下、両腕骨折の重傷を負います。失意の病室で偶然見た棟方志功のドキュメンタリーに釘付けになり、これがきっかけとなって両親と和解。指示体に顔を擦り付け舐めながら描くというスタイルでその画業をスタートします。しかし、このスタイルは長くは続きませんでした。舌や喉を酷使しすぎたため扁桃腺を悪くしたのです。二度目の挫折を忘れようと訪れたロンドンでウォーホールのエンパイアに棟方を超える衝撃を受けます。それは8時間その場を動けないほどでした。この時のことを彼はこう回顧します。 「エンパイアは積み上がった蕎麦のせいろそのものだった。いつ崩れ去るか気が気じゃなくてね、おかしいだろ、その場を動けなかったのさ。でも、思ったんだよ、そんなこと俺がやる必要ないじゃないかって、全てを俺がやらなくていいのさ」 こうして自身を蝕んでいた技巧至上主義から解放され、彼の身体はテクノロジーとの付き合い方を模索し始めます。『複製芸術』はそんなカズミのテクノロジーへの敬意を表した一品なのです。 Sサイズ:着丈66, 身幅49, 袖丈19 cm Mサイズ:着丈70, 身幅52, 袖丈20 cm Lサイズ:着丈74, 身幅55, 袖丈22 cm Cotton 100% , 5.6oz design by ryohei kazumi photo & text by takaaki akaishi
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FOTO DADA Tシャツ
¥3,000
FOTO DADA 上司の地獄のしごきに、遂にアカイシは弱音をこぼしてしまう。 そんな中、愛用のカメラがゲリラ豪雨の被害に。 動揺を隠せないアカイシに忍び寄る謎のセールスマン。 傷心のアカイシは、誘われるがまま連れられたBARで、何でも話を聞いてくれるこのセールスマンについ全てを打ち明けてしまう。 アカイシの話を全て聞き終わると、謎のセールスマンは "FOTO DADA" とかかれたパンフレットを手渡すのであった。 この後アカイシの身に待ち受ける運命とは、 "FOTO DADA"の意味とは... Sサイズ:着丈66, 身幅49, 袖丈19 cm Mサイズ:着丈70, 身幅52, 袖丈20 cm Lサイズ:着丈74, 身幅55, 袖丈22 cm Cotton 100% , 5.6 oz design by ENTERTAINMENT text by ryohei kazumi photo by takaaki akaishi
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ENTERTAINMENT ロゴ トートバッグ 1
¥3,000
ENTERTAINMENT ロゴ トートバッグ 1 こちらのトートバッグには、 猫の糞、おばあちゃん、大型貨物、 赤城山、濡れた犬などは 入れないようご注意ください。 横 48 cm × 縦 40 cm × 奥行き 15cm 12oz design & text by ryohei kazumi photo by takaaki akaishi
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複製芸術 パーカー
¥5,500
複製芸術 ENTERTAINMENTの方向性を決定づけたこの一品は、ブランドの創始者のひとりカズミのバックボーンである版画への敬意に溢れています。 カズミは、度を超えたヴィーガニズムを信奉する教職者の家庭に生を受けます。両親は思想を押し付けることはありませんでしたが、多感な青年は両親の気遣いを歪みとして受け取り、実家を飛び出します。いくつもの仕事を経験し、家を出て2年。その冬は蕎麦屋の出前によって何とか夜露を凌いでいました。終わることのない出前と積み上がるせいろは怒髪天を突く彼の心そのものでした。しかし、年の瀬の出前中、不注意からマンホールに落下、両腕骨折の重傷を負います。失意の病室で偶然見た棟方志功のドキュメンタリーに釘付けになり、これがきっかけとなって両親と和解。指示体に顔を擦り付け舐めながら描くというスタイルでその画業をスタートします。しかし、このスタイルは長くは続きませんでした。舌や喉を酷使しすぎたため扁桃腺を悪くしたのです。二度目の挫折を忘れようと訪れたロンドンでウォーホールのエンパイアに棟方を超える衝撃を受けます。それは8時間その場を動けないほどでした。この時のことを彼はこう回顧します。 「エンパイアは積み上がった蕎麦のせいろそのものだった。いつ崩れ去るか気が気じゃなくてね、おかしいだろ、その場を動けなかったのさ。でも、思ったんだよ、そんなこと俺がやる必要ないじゃないかって、全てを俺がやらなくていいのさ」 こうして自身を蝕んでいた技巧至上主義から解放され、彼の身体はテクノロジーとの付き合い方を模索し始めます。『複製芸術』はそんなカズミのテクノロジーへの敬意を表した一品なのです。 Sサイズ:着丈64, 身幅50, 袖丈61 cm Mサイズ:着丈67, 身幅53, 袖丈62 cm Lサイズ:着丈70, 身幅60, 袖丈63 cm XLサイズ:着丈73, 身幅60, 袖丈63 cm 綿80%、ポリエステル20% 裏起毛 12.4オンス design by ryohei kazumi photo & text by takaaki akaishi ★パーカーのボディが一部メーカー違いの物を使用しており、プリントのサイズに個体差があります。予めご了承ください。