悲しきPsychedelic

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悲しきPsychedelic

ENTERTAINMENT春の新作は画家であるカリンの10代をサンプリングした一着となります。
10代の終わりまで日本中を巡る旅の中にあったカリンの日常は、両親がサーカス団員であったことに起因します。巡業は数ヶ月ごとに移動するため、根無し草のような生活で、サーカス団には年の近い子供もおらず、友人と呼べる存在は皆無でした。
サーカス団の花形であった両親とは裏腹に運動はからっきしだったため、舞台に上がることもないカリンでしたが、幼少時より工作や絵を描くのが得意で、手製のTシャツや手ぬぐいは団員たちからの評判も良く、カリンの絵はサーカス団のトレードマークにもなる程でした。褒められればやる気もでる訳で、真綿が水を吸うが如く画力は向上を続けたといいます。
カリンが16歳になった夏の終わり、一団は東北のとある都市にいました。この地での公演は地元のサイケデリックロックバンド、『子供の倫理観』とのコラボレーションが企画されていました。公演を控えたある日、合同での練習に来たバンドマンのひとりとカリンは運命の出会いを果たします。男はバンドのフロントマンで、芸術全般に対して高い素養を持っていました。男は物静かな性格でしたがカリンと話が合い、
この公演中に多くのことを男から学び、画家という道を示されます。男との交流によって光明を得たカリンは、この地での公演がずっと続けばと願ったそうです。しかし、時が経つのは早いもので、あっという間の千秋楽、別れの夜となりました。最後の夜、子供の倫理観はサーカス団員たちに向けて新曲を披露しました。それは今まで耳にしたどの音楽とも違う不思議な一曲で、繰り返されるひずんだ旋律は波となって身体中を駆け巡りました。別れの間際、泣きじゃくるカリンに男は、君のためにと新曲が収められたMDをプレゼントし、笑いながら去って行きました。
東北を離れる日は雲ひとつない青空でした。次の目的地である横浜へ向かう車内で、男がくれたMDを取り出すと愛用のMDプレイヤーにセットしました。ヘッドフォンから聴こえる旋律があの夜の情景を鋭く描写するので、涙を堪えるのに必死になりました。曲が終わると少しの沈黙の後、男の告白が始まりました。驚くカリンに男は言います。自分の才能はこの身から出た物ではなく、薬物によって得た物である事、枯れかけた才能への恐怖、失ってしまった倫理観、数多の後悔をさめざめと語るのでした。男の告白が終わると、もたれた窓ガラスから車が高速道路に合流したのが見て取れました。もう一度再生ボタンを押し、リピートモードに設定すると、MDプレイヤーは繰り返し、繰り返し、飽きることなく再生を続けるのでした。 時に1999年、21世紀は目前まで迫っていました。


Sサイズ:着丈64, 身幅45, 袖丈60 cm
Mサイズ:着丈67, 身幅47, 袖丈62 cm
Lサイズ:着丈70, 身幅50, 袖丈65 cm
ヴィンテージ風の7分袖Tシャツ。
コットン・ポリエステル・レーヨンの三種類の糸を混率したトライブレンド。
柔らかい肌触りと着心地です。
4.4オンス

design by born machine records
photo & text by takaaki akaishi